□焦りと嫉妬
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僕には"焦り"がない。だから、"嫉妬"もない。
それは、正しい感情だと思う。
だって君は・・・"焦ったって仕方がない"んだから。
オニュ「・・・・今日は・・・帰るんだよね?」
『・・・え?あ・・・うん・・・』
旦那さんのいる君のことを好きになってしまった僕にとって、
焦りや嫉妬なんて。この感情そのものが道徳に反しているわけで。
そんなものを"持てるわけもない"。
オニュ「さびしいけど・・・・仕方ないよね・・」
『うん・・』
僕が君を愛していると言って縛る言葉に、君が応えてくれているということは、少なからず僕を愛してくれているからだと。
この関係はそうやって成り立っている。
僕が君を切り捨てられるか・君に僕が切り捨てられるか。
この究極の選択の軍配の行方は、君の方が多く握っていると思う。
この戦いで、
君の旦那さんに僕が嫉妬を抱いてしまったら、
・・・僕は負ける。
だから、僕は"焦らない"。
僕の感情はすべて、なまえのためにある。
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