銀魂
□記憶有リシ何処ノ場所 新八ver.
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いつもなら賑やかなはずの万事屋内
こんなに静なのは2日間降り続いてる雨のせいだろうか…そうだったらどんなに良いだろうか
「ちょっくらパチンコいってくらぁ」
そう言ったまま銀さんは帰ってこなかった
最初の3日間はどっかで女たぶらかして遊んでるんだろうと気にもとめなかったが
4日、5日、6日、１週間たっても帰ってこない
流石に心配になって、新選組の人達に頼んで探してもらったけど銀さんは何処にも居なかった
まるで最初から坂田銀時その人がいなかったかのように消えてしまった
あれから２週間、僕も神楽ちゃんも目に見えて元気がない
今まで其処に居て当たり前だと思ってた
まさかあの人の存在がここまで大きかったなんて…早く帰ってきてくださいよ、銀さん…
そんなに遅いと僕ら、孤独死してやりますからね
ガララッ
いきなり玄関の戸の開く音
銀さんっ?！
僕と神楽ちゃんは玄関へ走る、そして其処に居たのは―――――土方さんだった
がっくりとうなだれる
今日のうちだけでも何回これをやったことか…
土方さんには失礼だけど貴方が来ても嬉しくも何ともないんですよ
「おぃ、それかなり失礼じゃないか?」
「人の心の声読まないで下さい
だから失礼だけどって言ったじゃないですか」
「何のようアルか、今はお前と遊ぶような暇は無いアル
家がマヨ臭くなる、早々に帰るヨロシ」
「何なんだよコイツら、すっげぇムカつくんですけど、殴りたいんですけど
こっちはお前等のために情報持ってきてやったんだ
感謝しやがれ」
情報?あれだけ探して何も出てこなかったのに今ごろ?
「ごく最近の話だ
最近夜の市中見回りで隊士が人切りに襲われている」
それがなんだってんだ、あんたらのことなんか何処の攘夷志士達も殺そうとしてるじゃないか
そういえば、攘夷志士といえばちょくちょく万事屋に遊びに来てた桂さんが最近
ぱったり来なくなった
まぁうるさくなくていいんだけど
「その襲われた隊士の証言によると、銀髪の天パだったらしい」
「え…それって銀さん…?！」
「おそらくな
あと長髪の男に天パがもう一人、片目に包帯巻いた奴も居たそうだ」