銀魂

□記憶有リシ何処ノ場所 銀時ver.
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目が覚めたら其処は天井だった
………アレ、最初目が覚めたときと何かっていうか典型的に違うような…
もっとこう、あっちは無機質な感じがしたがここは暖かい
アレ、俺って瞳孔がかっ開いてる奴と戦って斬ら……………
―――――――――――――がばぁッ!!!
自分の上に掛かっていた布団を勢いよく取る
飛び起きて周りを見ると其処には見たことはない筈なのに懐かしいような風景
畳があるからここは和室か?
ふと両隣に気配を感じて視線を落とすと、子供が2人寝息をたてていた
男の子と女の子…男の子の方はあん時あの名前を呼んだ奴か?どちらにしろ会ったことはない筈だ
なのに何なんだこの奇妙な感覚は…俺はここにいたことがあるのか?
とりあえず布団からでて中を散策する
和室を出るとソファとデスク、「糖分」と大きく書かれた額
糖分…そういえば甘いものが無性に食いたいな
廊下を進むと玄関があった
こっから逃げりゃいいのにどうもそんな気にはなれない
左右は風呂とかそんなの
一通り見終わってしまったので和室へ戻ろうとしたら玄関の戸が勢いよく開いた
鍵閉めてねぇのかよ…入ってきたのは―――ッ?!!
あの時の瞳孔野郎!!!相手に素早く身構える
相手は最初驚いていたがそれも数秒で俺に話しかけてきた
「逃げるつもりだったのか」
「………………」
「あいつらお前のことすげぇ探してたんだぞ?」
「…………何で俺を?」
「お前何言ってんだ?つかお前いつもと様子が違くねぇか?……まぁお前が逃げたらあいつらはまたお前を探すだろうな」
あいつらってさっき両隣に寝てた奴らのことか?
「……お前は…俺を知ってんのか」
「さっきから何なんだよ、甘いもん食い過ぎてとうとう頭がイカれたか?」
「甘いもん?糖分か?」
「………お前本当に大丈夫か?寝といた方がいいんじゃねぇのか」
「いや、具合は悪くねぇよ
わりぃっつったらお前が斬った傷口だな」
「人が心配してやってんのになんだよ」
そうこう話していると後ろから足音が聞こえてきた
「銀さん何処ですかーッ?!!」
「銀ちゃーん!!」
銀さん?銀ちゃん?誰だそりゃ
「あ、銀さん!しかも土方さんまで」
「またいなくなったと思ったヨ」
そう言って2人は俺の方に寄ってくる…ってことは俺が銀さん?そんでこいつが土方さん?くそー…疑問形が多すぎて頭が痛くなってきそうだ
「こいつ、逃げ出そうとしてたから止めといてやったぞ」
「ばっ…違ぇよ!ただ散策してただけだっつうの」
「散策?何をですか?」
「この家の中」
「何で散策する必要がアルネ?ここは銀ちゃんの家だから銀ちゃんがよく知ってる筈アルよ?」
「へ?ここ俺の家なの?」
「いや…え?銀さん?」
「こりゃどういうこった…」
「………土方さん、ここじゃ難ですしとりあえず入ってくださいよ」
わずかな沈黙のあと、俺達はさっきのソファの部屋へ行く
「銀さんとりあえず着替えましょう」
着替えましょうっつったってよぉ…何処に着替えあるんだよ
最初に着てたの土方さんって奴に斬られちまったし
突っ立っていたら男の子が着物を持ってきてくれた
黒のインナーに白と水色?青?のラインがはいった着物、俺こんなの着てたのか

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