戦国BASARA
□トリックオアトリート!
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ズダダダダダダダダと走ってきた幸村はツツーとうまく廊下を滑り政宗の丁度前で停止
そして
「とりっくおあとりぃとでござる!!」
「………Ah?」
いや、意味がわからなくもないのだが何故に幸村がハロウィンを知っているのだろうかという疑問が政宗に降ってきた
「誰から聞いたんだ」
「はろうぃんのことでござるか?」
「yes.」
「政宗殿が1ヶ月ほど前に教えてくださったではありませぬか」
「………俺が?そうだったかー?」
覚えてるようなないような…おかしがなんたらかんたらで喜んでいる幸村を思い出せるにそれがその時の記憶なのだろう
「とりっくおあとりぃと!!!」
「sorry 今は菓子類を持ち合わせちゃいねぇんだ
だから後でずんだでも作っt」
「ならば政宗殿でいいでござる」
「…What?今なんて…」
「政宗殿を頂くと申した」
「…………………。」
「では、いただきます」
ぱんっと手を合わせ放心状態の政宗を容赦なくズルズルどっかしらの部屋へ連行
「いや………え、は?」
「政宗殿は菓子よりも甘いですからな」
「いやどっちかっつーと苦ぇ
つか何だこの状態は」
「頂きます」
「いやそうじゃなくて何でソレ的な体制をとらされているのか問うている?」
「お菓子がなければいたずらをしてもよいのでござろう」
「これいたずら程度じゃねぇよな?」
「……そうでござるな」
「自覚があるなら退け」
のっしりと政宗の上に乗っかった幸村は動こうともしない
逆に顔を近付けてくる
「近い」
「近くしておりまする」
「ずんだ無し」
「……………………申し訳ありませぬ」
静かに退いた幸村だったが
ずんだを食べたあと政宗のこともおいしく頂きました