戦国BASARA

□サヨウナラ
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政宗:said

「お前は本当に愛しているのか?」
「オ慕イ申し上げておりまするが?」
「そうか…」
聞けばいつもこう返ってくる
安心するようで苛々してくる……言葉は曖昧だ、嘘など幾らでも出てくるのだから
「いきなりどうなされた?」
「Ah...まぁな、ほら、団子食えよ」
「うむ、頂きまする」
知ってるぞ、俺はお前のことを知ってるぞ
そう団子を食べている愛しい愛人に目で無言で訴えかけるのだ

"俺ハ遊ビナンダロ"

"愛ナドイナインダロ"

風の便りで聞いたのだ

"真田幸村ノ本命ハ四国ニイル西海の鬼、長曾我部元親ダ"


それを聞いてどれだけショックを受けたか、幸村には一生わかるまい
「政宗殿、視線が痛うございまするが……」
「気のせいだろ」
「そうでござるか?
そうだ、政宗殿
今日は城下に出ませぬか?」
「but…小十郎に殺される」
「脱け出すのはお互い容易いことでござろう?」
ふふ、と笑う幸村はとても楽しそうで幸せそうで……
それを見ていると噂は嘘なのではないかと思えてきて
未だ、離れられない
「さぁ、行きましょう」
「OK、…て武装したままかよ?」
「町中とはいえ、危ないでござる
軽くは」
「…そうだな」
軽い武装をした後、幸村と共に城下へ出掛けた

外出するなど誰にも伝えもせずに

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