戦国BASARA

□携帯を側に/壁一枚先には
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ひとりかくれんぼでござるか?」

    「Yes.みんな死んだらしい」


「やめた方がいいのでは…」

     「Ah?昨日やるって言ったろ」




ひとり
かくれんぼ




「旦那達何の話してんの?」
夏の日射しがキツイある日、大型のショッピングモールで政宗と幸村が話し掛けられたのは幸村の幼馴染みであり二人の高校の教師でもある佐助だった
「Ah?horrorだよhorror!」
「ホラー?映画でも見んの?
何か怖い映画なんてやってたっけ…」
「違うでござるよ佐助
都市伝説のようなものでござる」
「都市伝説?」
政宗と幸村が説明するに
簡単に言えば"霊とかくれんぼをする"という至ってシンプルなものである
「幽霊ー?ホントに出るの」
「うぬ、らしいぞ?
ねっとの掲示板でも実況中継なるものがあるからな」
「だけどそれなりのriskもある、向こうに負ければとり憑かれるだの死ぬだの…本当かどうかはわからねぇけどな」
「ですが某は確かに昨日、掲示板を見ていて実況中継をしていた方から突然連絡が途絶えたのを見ましたぞ?」
「それも自作自演かも知れねぇじゃねぇか」
「政宗の言う通りだよ、幽霊なんて…ってまさかそれを二人でやんのッ?!!」
「Yes.」
「今日の夜にな」
「許しません!!そんな危ない…!」
「佐助は信じておらぬのだろう?ならいいではないか
それに自宅でやるのだし文句は言わせぬ」
因みに、政宗と幸村は小十郎と佐助に生計を立ててもらってはいるが実質は独り暮らしである
「にしても何でアンタがここにいるんだ」
「え?!あ、旦那の服調達プラスアルファ夕飯の買い物中」
「だから洋服は俺が自分で買うと言っておるだろう!!」
「アンタほどファッションセンスない人はいないよ」
佐助が鼻で笑うと政宗は『今の歳で服を選んでもらっている』とゲラゲラと笑い始める
「政宗殿怒りまするぞ…」
「Sorry Sorry!!!でもッ…クスクス」
「政宗殿、」
「だから悪かったって!!
で、猿飛アンタがここにいるってことは保護者同士でdateってわけか?」
「デートって何
片倉さんならそこらへんにいるんじゃないの?なんか凄い早さで歩いていったからよくわからないけど…」
小十郎曰く、「買い物は先に制したものが経済的余裕を得ることができる」だそうだ
「Ha 相変わらずだな小十郎は」
因みに因みに、小十郎は政宗の父親繋がりでの馴染みである
「政宗は支援してもらってるの金銭面だけだっけ?うちの旦那にも見習って欲しいよ〜」
「ぬぅ…」

ここで話は途切れそのまま佐助は政宗と幸村とわかれてしまった
「なんとか誤魔化せましたな…」
「幸村が馬鹿素直に言っちまうからヒヤヒヤしたぜ……さっさと用意するもの買ってHoneにGo backするか」
「そうでござるな
ええと確か…」
「手頃なぬいぐるみと縫い針、赤色糸だ
あと濃度の高い塩」
「米は家にもありまするし小型の刃物もありまする…あ、やはりあの掲示板で連絡をとりながら」
「そうだな、その方がthrillあるだろ」
必要なものを手頃な店で調達して政宗と幸村は各々の自宅へと帰っていった

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