戦国BASARA

□死活問題
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某日、青葉城小十郎自室にて

「ッ!!くっ…ッつああ!!…ハァッ…ハァ………
なんであの人がこの結い方知ってんだよぉぉ!!」

只今佐助奮闘中
何とって…そりゃあ勿論小十郎(が結った手首の縄)である
なんやかんやで拉致られて(経歴はご想像にお任せ致します)
これがまた堅いのなんのって、『自分は忍だし大丈夫だろう』で余裕をぶっこいていたらこうなった
どう手を動かそうが外れる気がしない

「っくそぉぉぉぉ!!!
あんの右目次に会ったら額に苦無刺して!!」

「誰の額に苦無刺す、だぁ?あ?佐助」

「………」

さーっと佐助の顔の血の気が見るからに引く
声の方に視線を向けると案の定

「かっ…かか、片倉の旦那ッ…?!!」

「どうした、あんなに威勢のいいことを言っておいてまだほどけねぇのか?」

「アンタこれ何処で習った!!!!」

「てめぇんところの才ぞu」

「才蔵マジぶっ殺す」

後ろに交差された手をギリギリと動かしながら佐助軽く青筋を浮かべる
相ッ当キレているらしい
(この後才蔵は案の定2/3ほどぶっ殺された)

「時間切れ、仕置きだ」

「まままま待って!!後少し!数刻でいいから!!!
あれ?!つか何で俺様が頼んでんの?!!拉致ったこの人が悪くない?!」

「拉致られる隙を見せたお前が悪ぃ
それに4刻(一時間)は与えただろう?」

「だッ…これ俺様が才蔵に教えた縛られた側は絶対ほどけない縛り方で!!!」

「情報を洩らされたてめぇが悪ぃ」

かなり凶悪な笑みを見せる小十郎
ジョワッと佐助の背に寒気が走る

「だからこういうのってお宅の忍でやってくれると嬉しいんだよね!何で標的が俺なのか!!!」

「てめぇみてぇに慌てる面白ぇ忍はうちにはいないんでな」

「嬉しくねぇ!!
誉められてるのか貶されてるのかもわかりません!!!」

「どっちもだな」

「アンタホントに苛々するよ
俺様に近付くな」

「嫌だと言ったら?」

キッと睨む佐助を他所に小十郎は入り組んだ佐助の忍装束を取り去っていく

「すんません生意気言い過ぎましただから逃がしてくださいいいいいい!!!!!」

「嫌だ」

「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!!!
謝ります!頭下げます!!」

「腐っても俺の愛人だろう」

「アンタが勝手にそう思ってるだけだろ?!!」

「政宗様と真田にも認められて…」

「それはあの二人の勘違いからだから!!」

何故こんなにも焦るのか …



それは数日前に遡る




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