狂乱舞宴

□儚き蒼き日々を
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「ぁ…ぁっああッ!!」
「ha………ッ!今頃音をあげたって、手加減なんざ、しない、ぜ?!!」
「ぁ……くぅ、す
好きに、すれ…ば……良いッ!!
…それッ………がしから、何もか、も…奪った……悪鬼めッ」
「上等、アンタはそうでないとな…」
「ぅあッ?!ぁ…ゃ……ぁああッ!!!!!!」
何時まで続くかこの意味の無いような行為は
人の愛し方を知らぬ竜は、若虎を手に入れるためにその近しい者達を殺してしまった
竜には邪魔にしか見えなかったからだ
その為に既に世には虎も狐もいない
城の一室に鎖で繋ぎ、己以外には会わさず……若虎の怒り狂う姿といったら……
何故佐助を殺した、お舘様を返せ、裏切り者、武士の風上にも置けぬわ、貴様など死んでしまえ
などなどこの一週間で幾多数多の暴言を吐いた
竜はそれをものともせず、ニタリとその隻眼の顔を不気味な笑顔に染め、若虎の身体を暴いた
両手足の枷で抵抗もままならず、慣らされもせずに政宗のそれは幸村を貫いた
その時の悲鳴は政宗の側近、小十郎すら労るものであったという
「…さっさと俺のものになれ、真田幸村」
「ばか、が…貴様になどッ………誰が下るものか!!!
某ならば好きにすれば良い……だが、心ま、でくれては…やらぬ
心に飢えるが良い…そしてッ、死んでしまえ!」
「アンタが俺に捕らえられている限り俺はアンタに飢えねぇ…現に、俺はアンタを喰ってるだろ?」
「…ッっぁ……た…」
がり、と幸村の首筋を強く噛みそこから赤い血が滲む
「俺がつけた傷だ、これはアンタが俺のモンっつー印だ
アンタは俺から逃げられない」
「馬鹿らしい……某は政宗殿のモノになど、ならぬ
一生、だ」
「てめぇに主導権なんざねぇんだよ、アンタは生涯俺の玩具として生きな……」
吐いた白い欲望の性で意識が虚ろになるが、幸村は政宗を睨むのをやめなかった
さて、そういえば幸村がここに来てから笑ったことがあっただろうか、純粋なあの表情を見せたことがあっただろうか
「飢え死ね」
「ヤり殺す」

どちらが死ぬが先か

どちからが殺すが先か


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