狂乱舞宴

□先生、
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ぐち、ぬちゃ…と生々しい音が部屋中に響き、それを聞くたびに『ああ、やっと手に入れたんだ』と感動に浸った
「先生、知ってる?
人はね、いつかは絶対に死んじゃうんだよ?」
いとおしそうに相手の虚ろな目を見つめながら、佐助は自らの手で突いた銀時の心臓部分にあたる傷をぐちっぐち、と掘り起こす
そして何か目当てのものでも見つかったのか、その血の塊のようなものを身体から引き抜いた
「幸せだろ?だって先生をこんなに愛してる俺様に殺して貰えるんだから……俺ね、ずっと先生と離れるのは嫌なんだ」
繋がったままの下部を引き抜き、抵抗を見せるどころか最早、息すらない銀時の首に腕を絡めぎゅ…としっかり、だがこれ以上ないまでに優しく抱きついた
先程取った塊、銀時の心臓を手に持ちポタポタと垂れて行く血液を勿体無いとでも言うように舐めとる
そして銀時の耳に聴こえないことは承知で小さく呟いた
「俺様考えたんだ、先生のコレ、食べちゃえばずっと先生と一緒だよね?
朝起きたときも学校行くときも授業中も放課後も帰りもお風呂入るときも寝るときも…食べるものも全部一緒だね、先生」
大好き、先生…大好きだよ……
そう呟いて佐助は手の内にある臓物を口に含み噛み締めた
多少のクセはあったものの、それが自分の世界で一番愛した人のモノだと思うと嬉しくて、雫一滴漏らすことなく自らの手についた血まで全て舐めとった
「ッはぁ…これで、一緒だね
ふふ、俺様大感激」
にっこりと微笑んで佐助は再び銀時にぎゅーっと抱きついた
「ゴチソウサマでした」







→反省(ギャグ展開披露
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