戦国BASARA

□サヨウナラ
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幸村:said

シツコイシツコイシツコイシツコイシツコイシツコイシツコイ……

"真実を知ったのならさっさと俺を諦めろ"
わざわざ佐助に情報を流させたというのに…この態度からしても既に耳に入っているはずだ
最初に襲ってきたのは向こうだ
[これ]に力で勝てと?無理を言うな、六爪を掴むあの手が如何に強いか誰もが知れている事
だらだらと続くこの[日常]と化した日々

"お前より長曾我部殿の方が余程優れている"

愛想を振り撒くことすら苦になってもきたし、第一毎日身体を求めてくるな
労ることすら知らないのかこの阿呆は


"イッソ殺シテシマエ
ソノ身ヲ自分ノヨウナ赤ニ染メレバコイツモ満足スルダロウ"


彼の側近は彼が執務を完璧にこなしていない場合外出は許可しないだろう
さらに彼は絶対に脱け出すという選択肢にのるだろう
そして政宗は簡単に引っ掛かってくれたのだ

町に連れて行き

人気の無い場所に
「此方の方に隠れた団子の名店があるのです」
とか言って誘き寄せ


槍で急所を一突き


「あとは佐助が証拠隠滅…」
遺体を見下ろせば考えた通りの同じ真っ赤な景色
「……悪い御人…」
そんなことを言って笑う御付忍は楽しくて致し方ないようだった
「ふっ……どっちがだ」

「ソチラサンガデスヨ、旦那」

ぶあっと溢れた殺気に急いで目を移せば天弧の面が視界に写る
見えたのはソレと自分の鮮血だけ


嗚呼……それと一言


「よくも俺様の片想いを殺してくれちゃったね
この純粋気取りが」




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