戦国BASARA

□呼んでません
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真っ青に晴れ渡る空の下、城は悠然といつものように建っている
その城、上田城の当主真田幸村とその御付き忍猿飛佐助は城内にて身の危険を感じるほどの危機にひんしていた
安全な筈の自分達の城にて二人は全力で逃げる
別に命の危険など無いし遊びと言えば遊びなのだが………
幸村は既にその危険に捕獲されていた
「嫌だァァァッ!破廉恥ッ!!破廉恥でござるァァァァァァァァッ!!!」
「そう照れるなっての my honey」
「そのまぃはにぃというのは認めまするが目がッ!目が怖すぎますれば!!
それに某は政宗殿とお話が出来ればそれで…」
「俺は話すだけじゃ嫌だ、物足りねぇ
それにアンタと一緒にいるとテンションがな」
「てんしょんとはッ?!や、やぁぁぁッ!!その行為は某は苦手でござるぅぅぅッ!!!!」
「Let's party♪」
いやぁぁぁああああッ!!!という叫び声さながらの幸村の悲鳴は廊下を全力失踪で駆け抜ける佐助の耳にとどくどころか城全体に響いた
「クソッ…旦那御免!でも俺様般若で手一杯なんだァァァッ!!」
「さぁぁぁるぅぅぅとぉぉぉびぃぃぃッ!!!」
「ギャァァァァッ!お願いだから別あたって!!俺様忍だから!恋とかその類いは触れちゃいけないからァァァッ!!」
「関係ねぇぇぇ!!」
「ぎぃやぁぁぁああああっ!!!来んなァァァァァァァァッ!」
小十郎は有り得ない早さで廊下を駆け佐助との距離を縮めていく…佐助はというと、忍の早さに着いてくるどころか距離を縮める小十郎に青ざめた
「アンタ人間ッ?!!」
「さぁな…よっと」

ドズリッ

「をぅわっ?!!」
丁度手が触れられる所まで来た小十郎は佐助の足を引っ掻けてすっ転ばせる
勿論、佐助はそれに気付くような余裕はなくずっこける
「もう逃げ場はねぇ」
「やッ……!!ま、待って待って!!おおお俺様旦那助けないと!!」
「政宗様の邪魔はさせねぇし
てめぇを逃がすつもりもねぇ…ちょこまか逃げ回りやがって……」
「か、勘弁してくれッ!!アンタ怖いし!!!」
「嫌だな」


政宗と一緒にいるのは好きであるとしても行為は苦手で逃げ回る幸村

それすらも照れ隠しと決め込んで追いかけ回してて捕まえ営む政宗

好意は懐いているが忍のそれが許さず受け止められないでいる佐助

それをからかうのが楽しすぎて毎日飽きもせず捕まえる小十郎




だが、けして嫌なわけではないのである







→反省
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