戦国BASARA

□死活問題
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突然だが政宗と幸村は付き合っている
(※周りには政宗の猛烈激アタックにしか見えませんがきちんと両思いです)
そしてある日、幸村が城、上田城へと来た政宗と小十郎
政宗といる間、小十郎の相手を命じられた佐助だがこれがもう嫌なの何のって
佐助は政宗に幸村からの文を届け、返事の文を待っている間に小十郎に捕まって襲われかけたというトラウマになりかねない経験をしたことがあったのだ
その経験があって、幸村の命令と言えど小十郎の1m範囲内に近付こうとしない佐助
殺気も微量に感じられる

「………」

「そう殺気を振り撒くな
暗殺でもするつもりか?」

「違うから安心してください」

「ならてめぇは見張りか」

「旦那にアンタの相手を頼まれてんの」

「ならせめて木の上から下りてこい」

現在位置
小十郎→縁側 佐助→木の上

「………」

「命令は絶対じゃねぇのか?」

「うるさいな…アンタ別に暇じゃ無さそうじゃないのさ」

「いや、暇だが?」

「あれ…さっきブツブツ采配決めてなかったっけ?」

「ああ、あれはてめぇらと今後共闘になったとして、政宗様と真田が先陣をきっちまった時にどう対処するかをな」

「ああ……成る程」

妙に納得してしまう
事実最近の共闘での戦は政宗と幸村が先陣をぶっちぎりその度に小十郎と佐助の肝を絶対零度まで冷やしている

「あの人達は何でああ無茶をすっ!ぎゃあっ!!!」

ドカンッ!!

いつの間に接近していたのか
小十郎は木を一蹴りして佐助を落とした
落とされた佐助は何とか空中で体制を立て直してストンッと足から着地
かと思えば小十郎に足払いされてずっ転ける
小十郎が手首を掴んでくれたことによって顔面からの地面ダイヴは免れた、が

「ッ―‐‐!!!!」

「やっと捕まえたぜ?猿飛」

にやりと笑う小十郎
後にこの笑顔がトラウマになる佐助である









佐助曰く
『ぶっちゃけ忍って忍耐が強いとか、人間離れした魔法ボワンみたいなことが出来ますよ〜みたいな感じであって力とかはそこまで強く無いわけよ?わかる??だからさ
一国の主の重臣の腕力になんて勝てるわけが無いんですってば!!!!』
だ、そうだ
あの後そのまま室内へと引き摺られ、次は足首の痛い辺りを思い切り蹴られ(これは足払いとは異なる攻撃力を誇る)
ガスンッと頭部を畳に諸に打った
さらには片手を封じられたまま、首根っこを掴まれて口付けされた
唇を寄せるだけの甘っちょろいものではなく正真正銘深い口付け
舌の侵入を拒みはしたのだ、だが相手のが一枚上手といったところか
いつもは隠れている鎖骨辺りから胸板、腹にかけてまでを撫でられそれに一瞬怯んだ隙にぬるりと入り込まれる
というより気付いてみたら粗方脱がされてましたみたいな結果

「んッ!!ふっ……ふあ!」

「ん………上顎が弱ぇのか」

「はっま、まさか忍に弱い所なんて……!!!」

初めて得た快楽に目が眩み口付けだけで頭の中が白くなった
今もまだ少しチカチカしている

「…お前、まさか初めてなのか?」

「んなわけ無いでしょ
ただ任務以外ではしたことないよ」

「そうか」

だから何だその『にやり』は
佐助は心の中で毒突く

「この前といい今といい…何?俺様に何か恨みでもあるんですか
手も痛いしさぁ」

「そうだな、細過ぎる」

「は?何言ってんですか」

「腕も首も腰も
そそる」

「は、…はぃぃ?!!!」

ボボンッなんて音がしそうなほどに顔を赤らめるさまは煽るのに十分

「ななななな何言って、ゃッ…んぅっ………!!!」

…コクリ

また口付けられて何か飲まされた
この場合痺れ薬やらだったら洒落にならないし笑えもしない
要は無防備にヤられっぱなし、となる(今もそうですけどね)

「今の何ッ?!何飲ませたッ!!!」

「さぁな?そのうちわかるんじゃねぇか?」

「そのうちじゃ遅ッ…や、ぁああぁぁぁああああッ!!!」

耳をつん裂く様な高い悲鳴をあげ佐助は畳に押さえ付けられた身体を捩る

「あ゛あッ…!!ゃ…ぬ、て!抜い゛っひ、あ!!!」

その佐助の秘部には小十郎のごつごつとした指が入り込み、くにくにと動かして爪の先を前立腺に掠めた
掠める度に佐助の身体が反り返る
ここでやっとさっき飲まされたものが何なのか理解した
この以上なまでの快楽…

「…淫薬ッ!!!」

「? あ、そうだな
南蛮のものだ、てめぇにも効いたか」

何事もない風に返事を返す小十郎に苛立つやら何やら…だが向こうが優位なのに代わりはない

「ひぅっ?!やぁッ…嫌だッ!!離、うぁ」

「指だけでこれか」

「アンタが変な薬使うからだろッ?!!」

やっと指が抜かれ、はぁはぁと息をきらしながら睨んでくる佐助の目は多少潤んでいて

「…誘っているのか?」

「っんなわけ!!あっばッ……ゃめ…!!」

ぐり…と押し込まれる小十郎の自身の圧迫間に佐助が声にならない悲鳴をあげた
入らない、入らないと連呼して押さえる小十郎の腕を振り払おうと暴れに暴れる
先程も言ったように勝てるわけが無いのだが、ましてや片手でなどただでさえ力が抜けているというのに

「ぃやだッ…離せ、ええ!!」

「な、泣いてまで嫌か…」

強行突破した小十郎もボロボロと涙を流し始めた佐助にぎょっとして進めていた腰を止める

「ない…て?嘘……」

「あ?」

驚いたように目を見開いて空いている片手で目の涙を拭う

「はは…嘘、だろ?
何で……」

「泣くことがそんなにおかしなことなのか」

「おかしいよ…今更情事気にするでもないし」

さっきまで羞恥に真っ赤だった顔が青くなっている

「怖い、のか?」

「馬鹿言うな、俺様この手は得意だよ
男相手はあんまりないけど…」

「なら何故あんな必死で俺から逃げた?」

「さぁ……」

今考えると佐助にもわからなかった
確かにあの日捕まえに来た小十郎がアレで逃げていたのもある、が、翌々考えてもみろ
忍ならばあの時に身を委ね勝手にヤらしておけばよかったのではないか

「何で逃げて………ッ!!ぬ、抜いて…熱いッ…!!!!!」

「気にしてねぇなら続ける」

「いやぁッ!!うごかなッひぅっ?!あっああッ!!」

こんなまさか…愛してもいない奴に、愛すことすら忘れた忍の自分がよがって感じるなんて……
奥まで突かれ、前立腺を攻め立てる動きに生理的な涙が流れる

愛してもいない…?

律動に喘いで2〜3回イカされた頃、佐助は気付きたくもない恐ろしい事実に気付いた




"俺様…この人のことが好きなんだ………"

そして小十郎も佐助を気に入ってこの行動に及んだことを、佐助は次の朝に告白という形で知った


「最悪だ……」

「その言い方はねぇだろ」

「最悪だ最悪だ最悪だ…もう生きていける気がしない……」

「そこまで言うか」

多少ブルーに笑いかける小十郎
佐助はそれに気付くでもなく頭を抱えていた
人を愛する
それはつまり感情を意味する
感情なんてものは忍は持ち合わせちゃいない

"普通の人間の感情持った奴が忍の仕事なんて出来るかぁああああ!!!!"

…彼にとっては恋愛も死活問題だった

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