戦国BASARA

□質の悪い彼
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目覚めて直ぐ、政宗はその褥から逃げようとした
勿論隣にいた佐助は寝ていた…筈
なのに今、政宗の腰には佐助の腕が絡み付いて逃げることを良しとしない

「Shit、離せ」

「やだね
出たいなら自分で出てみなよ」

ぎゅっと強まった腕を何とか外そうと試みたが、佐助の腕は細い割にどこからそんな力を出しているのだと言うくらいに強かった
六爪を日頃ぶん回す政宗ですら勝てない

「離ッ…!!ひぁ?!な…てめっ、何し、て…?!」

「んー…まだ弛いねーって」

グチグチと指で後ろを掻き回されてビクリと身体が反応する
それが楽しいのか佐助はさらに奥へと指を進めた

「ぁ、やめッ…抜けっ!!」

「え゛ーっ…」

「え゛ーっじゃねッ!!ひぁぁっ?!!!」

ついっと掠めた部位に「あ、ごめん」と佐助は軽く誤って指を抜く
昨夜中に出されていた佐助の白濁が股をつたいそれにも政宗は小さな悲鳴じみた声をあげた

「ごめんですんだらッ…竜はいらねぇんだよ!」

「まぁまぁそんな怒らないの
案外悪い気はしないんじゃないのー?」

「佐助…いい加減にしねぇと一生ヤらせねぇぞ?」

「いいよ?
勝手にヤるから」

……まぁ佐助ならやりかねないだろうと政宗は思う、ついでに表情を苦くする
当初、佐助に好きだと言われて満更でもなかった政宗なわけだが
ヤられて嫌なときなら力で押しきることくらい出来ると思っていたのだ
佐助の細い体つきを見れば誰だってそう思うだろう
ましてや政宗は常に六爪を振るっていた
力には自信があった……
の、だが
存外に佐助の力は強かった
今も腰に絡み付くこの腕すら振りほどけないでいる
ツンデレとかではない
全力だ
本気(と書いてマジと読む)で対抗している
が、
振りほどけない

「離せッ…はーなーせぇ!!」

「やーだね」

お互い全裸であるために危機感は倍増である
下手をしたらまたヤられかねない

「何で逃げんのさ」

「アンタには付き合ってらんねぇ
身体がもたねぇよ!」

「月に一回あるかないかくらいじゃん
大袈裟な」

「だぁかぁら!
アンタはその一回が長過ぎる!そして辛すぎるっつってんだ!」

「そうかなぁ…?」

「そうだよっ!!!ッ……」

大声を出して腰に響いたのか、縮こまって身体を丸くする

「政宗ってつくづく猫だよね」

「Ah゛?
それ以上何か言ってみな
口も聞いてやらねぇ」

「なら口聞く気になるまで揺さぶるかなぁ
それとも俺様秘伝の媚薬、使う?」

真面目に小首を傾げる佐助に政宗は全力で首を横に振った

「即効性だよ?」

「尚質悪ぃよ」



END

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