03/07の日記

21:20
そう、これが後の雄叫びである>現銀BASA/佐助+銀時/異常にテンションの高い猿飛
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それは一種の賭けであった。
未来を掴む為、侍としての志を

折らない為、、、


ぅおあああああッ!!!やったぁああああッ!!!

雄叫びというか絶叫に近いそれは家の隅々までこだました。
こだまでしょうか?いいえ、佐助です。
そう、あの佐助が、ほぼ叫ぶようなキャラじゃない、というか普段は怖いくらい無表情のあの佐助が幸村を超える声量で叫んでいるのだ。因みに同居人の銀時はこの事態に眉間に皺を寄せて視線すら向けようとはしない。
携帯に雄叫んだ佐助はそのまま立ち上がると銀時のいる方へと駆け寄りビシィッ!!と画面を見せ付けた。

「…何」

テレビに視線を向けたままコントローラーを操り続ける銀時。それでも佐助のテンションは下がらない。

「これ!俺様の行きたかった会社!!
ダメもとで頼んだら面接受けさせてくれるってメール返ってきたんだよ!!」

「へぇー落ちんじゃね?」

「アンタ本ッ当に夢無いよねぇ…」

今にも踊り出しそうな佐助は炬燵へと戻ると画面を眺め続ける。
就活…それは地獄への門と言っても過言では無いだろう。銀時などもうとっくに学校の教師という職を持っているのだが。
佐助としては今回のは賭けだった。採用要項に"業務歴2年"の文字があった時は眩暈すら覚えたが、連絡した甲斐があったというものだ。

「この企業さぁ、俺が中学生の時から世話になってて憧れてたんだよねー」

「へぇー落ちんじゃね?」

「それ以外のこと言わない?落ちたら本当に洒落にならないから」

未だカコカコとゲームをし続ける銀時。興味などゼロに近い。
佐助は一通りテンションを上げ終えると次はゔーん…と唸り始める。どうやら面接日程について悩んでいるらしい。

「すぐ受けた方がいいのかな」

「あー、どうだろうな
俺ん時はババァとかバカ王子が相手だったからどうにでもなったけど」

「アンタそのうち首切られんじゃないの?リアルな意味で」

「てめぇが切られろリアルな意味で」

やっと終わったのか銀時はふぅ、と息をつくとコントローラーを置いて佐助の方へと向き直る。

「まぁよぉ、就活なんざ落ちんのが当たり前だしそう力むなや」

「………」

「なんだよ人の顔ジロジロ見て
真面目な銀さん見て惚れ直したか?」

「……や、そもそも惚れてないしアンタのことはちゃらんぽらんだとしか思ってないし」

「はっ!?」

「珍しく真面目なこと言い出して熱でもあんのかなと」

極真面目な顔で言い放った佐助に銀時が蹴りを見舞うのには十分だったそうな。


END

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