10/04の日記
18:38
ヤバイと思った時にはもう遅かった>現BASAver./我が誕生日
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「ハッ…く、・・・そ・・・」
頭を抱えつつ椅子に倒れこんでいる佐助。顔は耳まで火照っており、焦点もどこか定まっていない。
佐助がこの状況になってしまったのを、説明するには少し時間を遡ることになる…。
今日、佐助は20才の誕生日を迎えた。
"これで俺様も堂々と飲めるってもんだよなー"
性格は真面目とは程遠かったのだが、佐助はこの年まで飲酒をしたことはなかった。いや、一度だけ一口飲ませてもらったことはある、が、炭酸飲料という印象以外なかった。
近所のスーパーで買ってきた2缶。
両親が共に飲めないのもあり、10%もいかないチューハイを選んだ。何より一口飲ましてもらったときは炭酸飲料程度にしか感じなかったのだ。遺伝していない場合もある。
「さて、どんなもんかね」
コーラでも飲むように缶をあけて飲んだ、が、
「・・・不味い」
金をケチって安いのを買ってきたのが悪かったのか、味はイマイチだった。そして炭酸となんら変わりがない。
期待していた分佐助は落胆する。
その後はいつも通りに携帯をいじりながら飲み進めていた。
・・・のだが、
半分まで飲んだ辺りで佐助は自分の体温が異常に高いことに気が付いた。さらには頭痛までしてくる始末。
「ちょ、・・・マジかよっ・・・!」
立てばフラフラするわ顔は熱いわ鏡を見てみれば真っ赤だ。
最終的に椅子に倒れ伏す形となった。
「嘘だろ…?7%でこれ・・・?!」
弱いかもしれない、というのはわかっていた。しかし半分で倒れるくらいに弱いなんて思ってもいなかったのだ。
予想のはるか上、と言った所か。
暫く倒れ伏していた佐助だが、風呂を入れねばと思い出し何とか立ち上がる。足取りはかなり覚束ない。視界とてすこしぼやけている。
「は・・・はは・・・これ、弱すぎだろ…」
ここまで酷いともう、笑う以外に他はない。
意識だけはなんとかハッキリしているのだが、視界やら足取りやらはどうにもならない。さらに顔は熱いのに体は冷たい。
熱かとも思う症状に佐助は頭を抱えつつも風呂場へ向かった。
"もう安易には飲まないようにしよう…"
固く誓う佐助。
風呂に入り、血流が早くなることでその誓いはさらに固いものになった。
END
今もまだクラクラします
DNAマジ末恐ろしい
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