ss

□sweet baby
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アクション系の映画を見るために入った部屋なのに、何故かホラー映画が上演されていた。

「………。」

怖い。

これは怖い。

僕の不運のせいで、見たかった映画を見れなくなって、怒るところなのに、留三郎は隣に座っている僕の手をずっと握っていてくれた。

「お前、こーゆーの苦手だもんな」


薄暗い映画館の中でも、留三郎が苦笑いしている姿を想像できた。




「…はぁー、恐かった…」

映画館の寒さと、映画の余韻にぶるりと震えた僕を、転けないように出口まで誘導しながら、彼はまたくしゃりと笑った。


外に出たときには昼になっていたため、僕達はご飯を食べることにした。

ランチの時間真っ只中のファミレスや食堂に空いてる席は無く、僕達はお腹をぐうぐうならしながら歩き回った。

結局、入ったのはハンバーガーで有名なあのファーストフード店だったけど。
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