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□sweet baby
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ハンバーガーにかぶりつきながら、いろんな話をした。
最近好きな音楽の事。
留三郎は保育科の授業が楽しいらしく、始終目尻を細めていた。ああカッコいい。
「伊作はいい医者になるだろうけど、手術中に不運発動しそうだなぁ」
「留三郎それ笑えないよ…」
確かに、僕は医療事故とか起こしそうだから、外科には向いていない。だから、内科を目指して大学の医学部に通っている。
高校生の時は毎日会っていたが、大学に入るとそうもいかない。校舎は同じとはいえ、あんなに広い校舎の中で会うなどと不可能に近い。
だから、僕はこの時間を大切にしたい。
けれど、やっぱり不安になってしまうのだ。
このまま、留三郎に会う時間がどんどん減って、いつかはトモダチに戻ってしまうのではないかと。