御礼企画
□さくらメモリアル
「竜二、いい?」
部屋を訪れたのは魔魅流。
本を読んでいる竜二から少し離れ、床に座り込む。
そのまま黙っていると、竜二が壁の時計を見上げて、まだか、と呟いた。
花見の宴にはまだ間がある、らしい。
「魔魅流、何か用あんのか?」
ううん、と正直に答える。
することがないから、竜二の部屋に来たのだ。
ふうんと興味を失くしたような返事をして、竜二はまた本に目を落とした。
本を読む竜二を、眺める。
黙ったまま。
だんだん竜二の眉間にしわが寄る。
なんでだろう。
- まだ眺める
- 聞いてみる
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