TexT;ぬらり(まみ竜)

□ほんとうのよる
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思ってから気付く。
自分がどんなに、この年下の従弟を大事にしていたか。
失ったのは、自分のせいなのに。
もう、取り返しはつかないのに。


しばらく俯いていた魔魅流は、
「…うそじゃ、ないよ」
小さな声で呟いた。
「竜二の、部屋にいたこと、おぼえてる」
言いたいことがあるって、言ったでしょ。

「…っなん、だと…」
目を見開く竜二の中で、魔魅流のものがぐりぐりと動いた。
「やっ、めろ…、まみ、っあ!」
話を続けたくても、腰を揺すられ、嬌声がはしる。
我慢できない一点を見つけられ、
「あ、んんっ…、やあ、あ、」
ひたすらに溺れた。


快感に呑まれている竜二の耳に、口を寄せる。
「竜二、すきだったんだよ。…ずっと」
これで、いっしょにいられるね。
口づければ、竜二も舌を絡ませて歓迎した。




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