TexT;ぬらり(その他)

□ハッピーライフ
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「だから、結婚しよ」
「正直に言っていいか」
「もちろん」
「未来ある若者に言う台詞じゃねーな」
「…!」

うわあキッツイなー、と笑う秀元は着替えを渡す手で竜二を抱き、キスをした。
「僕傷ついたわ、慰めて」
被害者ぶった言葉と裏腹に、その手はするりと服の下に入り込む。
竜二も拒絶する様子はなく、黙って秀元に身を任せた。


「しゃあないな、僕の価値が判るのは20過ぎてからや」
「そうか?オレは18だけど判るぜ」
さっきの言い様を忘れたように、竜二は平然と口にする。
「あんたが好きだ」
淡々とした口調で、視線を合わせず、情熱のかけらも見せず。
秀元は、口角を上げた。

遠くを見ながら竜二が、あんたは、と続ける。
「金持ってるからな」
「…判ってへん、全然」
がくりと呟いて、それでも秀元は竜二を抱きしめた。





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