TexT;ぬらり(その他)

□バスタイム・ラグタイム
2ページ/4ページ

最初の口づけは、お互い目を開けたままだった。
深くなるそれに、こらえきれず閉じたのは、竜二。
離した時には息が上がっていた。

「…っ…ん、う」
耳や首をついばまれ、身をよじる。
「…なんや、今日はえらい素直やな」
それもかわいいけどな。男の唇に笑みが浮かぶ。
「はっ、どうせ…お前じゃないと、解けないんだろ…術」
満足させてやるよ。
うそぶくと、浮かんだ笑みが濃くなった。


「んっ…あ、っふ」
舌を絡ませたまま、欲の塊を触れ合わせている。
身体が粘液に塗れる感触が気持ちいい。
もどかしく襦袢を落とそうとすれば、
「…ちょっと待ってな」
制止され、そのまま浴槽へ入れられた。

一緒に入った秀元に肩から湯を掛けられ、竜二は濡れ鼠だ。
しかめ面をすれば、
「コレ…なぁんだ」
すこし勃った乳首が、白い襦袢から透けている。
かりかりと引っ掻くように刺激され、むず痒い感覚が広がる。

「…はぁ、っん…」
布地越し、しかも胸だけをいじられて、物足りなさだけが募る。
後ろから抱くように座っている、秀元の熱に手を伸ばした。
含み笑いを聞き流し、形を確かめるようになぞっていく。

胸を触っていた手が、竜二の熱に降りてくる。
同じ動きでなぞられ、思わず息が詰まる。
「ふ…あ、んぅ…っ」
そのまま回りこんだ指が、後孔に侵入した。

「んん…っ、あぁ、や…っ」
湯につかっているせいか、指の侵入は滑らかで。
広げられるたび、湯も一緒に入ってくる。
「はっ、秀…元、ああ…っ!」
屹立の先もいじられ、竜二は最初の精を吐きだした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ