TexT;ぬらり(その他)

□純情ACTION
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いっそ笑い飛ばせば良かったが、顔が強ばるのを抑えられなかった。
どうして竜二が、そのことを。
視線が険しくなると、竜二が喉で笑った。
「…んな、怖い顔すんなよ」
妖怪は黒、自分は白、だろう?
「……ああ、そうだな」

ため息で気持ちを切り替える。
今はまだ、目的を悟られてはいけない。竜二でも、竜二だからこそ。
羽衣狐を、確実に滅するために。
「竜二は、ここで何をしてたんだ?」
話題を逸らすためだけの質問。
虚を突かれた表情も一瞬で、竜二は唇で笑みを作る。
「そうだな…お前を待ってたって言ったら、どうする?」
挑発する、視線。


触れ合った唇が、すこしずつ角度を変えて深くなる。
はあ、と漏れた吐息はどちらのだったか。
舌を忍ばせながら下腹部を撫でると、主張を始めた熱が当たる。
布地ごと手で包むと、肩が揺れた。

完全に勃ちあがるまでは、さほど時間はかからなかった。
吐息が蕩けてきたのを確認して、秋房は指を竜二の口に入れる。
欲情を揉みながら舌も同じようにすれば、眉を寄せた竜二の舌が、口淫するように絡みついてきた。

「…っふ…、ん」
唾液をまとった指が、後孔に入っていく。
立ったままの姿勢のせいか、いつもよりキツイのに焦れる。
内壁を触り、見つけたしこりを押せば、
「…ひ、あ…っ!」
切ない声が上がった。
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