TexT;ぬらり(まみ竜)

□ちかちか瞬く
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「竜二、もう出ちゃった、気持ちいい?」
「やあっ!っは、ああ、う、ごかす…なあっ!」
肩に爪を立て、動きを止めようとしても、中のモノは放電しながらずるずると動く。
快感なのか苦痛なのかわからなくなって、竜二は魔魅流にしがみついた。

「ね、竜二…もうちょっと、」
気を良くしたのか、囁いた魔魅流が律動を始める。
「ああんっ!も、や…っ!やだあっ!」
絶え間無い、過ぎた刺激に、こどものように喚くことしかできない。
それでも前は熱を持ち、再び膨張していた。

吐息の合間に見つかって、笑んだ魔魅流が竜二の欲望に触れる。
「気持ちいいんだ、ここ…こんなに濡れてる」
言いざま、ごく微かな、ほんの僅かの電流をソコにも流されて、竜二の体が跳ねた。
「いや、あああ…っ!!」

がくり、と。
糸が切れたように動かなくなった竜二に、慌てた魔魅流は息を確かめる。
気絶しただけらしいと判って安心した。
「…ごめん、ね」
届かない謝罪を口に乗せ、触れるだけのキス。

脱力した身体をそっと横たえ、魔魅流は閉じた瞼にも口づけた。
「今は、何も考えずに寝て…竜二」
守るから、何があっても。
ずっとそばにいるからね。

起きたら怒られるだろうなあ、と思いつつ、魔魅流は離れなかった。





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