御礼企画
□長い夜
夕闇が迫り、しばらくすると残照も消える頃、竜二はようやく自宅にたどり着いた。
依頼が思ったより長引き、予定より遅い帰宅となったのだ。
常のように従う魔魅流は、疲労の色も見せないが、それでも玄関を前にほうっと息を吐いた。
がらがらと引き戸を開けると、家人がお帰りなさい、と声をかけてきた。
「皆さん、もう広間に集まっておられますよ」
言われて初めて、今日は一族の召集がかかっていたことを思い出す。
…が、面倒だ。
長引いた仕事のせいで疲れている。
本当は、今すぐにでも風呂に入り、寝てしまいたいくらいだった。
舌打ちして向かったのは、
- 広間
- 風呂場
- 自室
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