短編とか。

□幼な妻?犯罪です
1ページ/1ページ



「残夏さま!残夏さま!」

「えー、あー……うん。どうかしたの」

「いい加減わたくしと結婚して下さいまし!」

「結婚出来るは18歳からだからねー。だって君はまだ、」

「愛に年の差も何もありませんわ!わたくしは残夏さまと10と3つ年下ですがそんなもの障害でもなんでもありません。わたくし達の育んだ愛は無敵です」

「………あと8年経ったら考えてみるよ」

「そんな、8年も待てませんわ!今すぐ籍を入れしましょう。家の権力を使えばどうにかなるかもしれません!」

「(どうにもならないよ)…籍って、養子縁組の?」

「惚けないで下さいっ、わたくしはいつだって本気です!」


きっぱりと言い張る幼女を見て、残夏は厄介な子供に好かれたものだと溜め息を吐くしか出来なかった。


「お前も苦労してるんだな…」

「そうだよー…ラスカルの次くらいに相手するの疲れるんだから」

「なっ、お前なぁ!」

「残夏さま!世間からの“ちゅうしょう”なんて関係ありません!わたくし逹の幸せだけを考えていればそれで…………聞いていらっしゃるのかしら!?」

「……そういう訳だ。一緒に逃げようかラスカル」

「俺を巻き込むんじゃねぇー!!」




愛の逃避行(色々違う意味で)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ