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□興味本位で開け脚
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太一の家に招かれ遊びに来た光子郎。
Dターミナルでデジタルワールドにいる京たちとの交信をしながら、ふと太一の方へと目を向けた。
「太一さん…って何読んでるんですか?!」
太一がまじまじと読んでいる雑誌の背表紙がチラリと見え、光子郎は教育的に何かよろしくない物だと瞬時に思い、それを太一から取り上げた。
「何って…エロ本。」
「え!?」
淡々と答える太一。
取り上げた物の中身を見てしまった光子郎の顔が青くなる。
ちょうど女豹をバックからのアングルで撮られたアダルトなお姉さんの写真がページいっぱいに載っていた。
「なんだあ、光子郎もそういうのに興味あんだ?」
カラカラと笑いながら太一は光子郎の頭をくしゃりと撫でるが、顔を真っ赤にしながらその手を振り払い、ぐしゃっと雑誌を丸め近くにあったゴミ箱へと投げ込んだ。
太一の目を見て真剣に話しだす光子郎。
「僕はそんな物には興味ありません、それより太一さんはまだ14歳。こんな成人向けの雑誌なんか読んで…、来年には受験を控え…「いいじゃねぇか、そういう年頃なんだし。」…」
光子郎の話を遮り、開き直ろうとする太一だが、光子郎の表情は更に険悪になる。
「良くないです!ちゃんと年齢を満たしてからにして下さい」
ぽかんと口を開きながら光子郎の目を見つめていた太一が突然立ち上がり、ずいっと光子郎の顔に近づきこう言う。
「なに?妬いてんのか光子郎。」
「なっ…!?」
ぷちゅりと光子郎の唇に柔らかい感触がしたかと思えば、肩を押されそのままベッドに押し倒された。
太一に跨がれ下半身の身動きが取れず、腕で顔を覆うように身構えるがその抵抗も虚しく、グイッと両腕を掴まれ、光子郎の視界には太一と天井が映る。
「なんですか…っ?」
光子郎の額からは汗が流れ落ち、なんとか太一を退けようと必死にもがくが、びくともせず太一の顔が迫ってくる。
「わからねぇか?」
太一にそう言われて次にされる行動を予測している光子郎だが、ふいと太一から顔を背け、相手の顔を見ないようにした。
そうすると光子郎の耳に息を吹きかけながら太一は囁く。
「エロ本、光子郎に捨てられちゃったから…」
(僕を食べるとでも言うんでしょう。)
それならば、と光子郎も口を開く。
「僕以外の人で興奮する太一さんなんて見たくないです」
「!」
予想外の光子郎の発言に目を丸くして驚いた太一であったが、くすりと笑い、相手の首筋に舌を這わせ、そこからゆっくりと舐め上げていった。
びくりと体が跳ね、太一が舐めた所からゾクゾクと全身に鳥肌が立っていく。
「しょっぱい」
「するなら早くして下さい…っ」
舌を出したままヘラッと笑う太一が光子郎に話しかけるが、光子郎は相手が自分の上に乗っている重みで少々苦しそうに言葉を発する。
「はいはい、すぐ食べてやるから。」
光子郎の両脇の間に手を入れ、腕に力を入れて腰を浮かす。
その反動でシングルベッドの軋む音がした。
そのまま唇にキスを落とし、光子郎を美味しくいただいたのである。
end_
「こういうのは年満たしてなくてもいいんだな」
「…うるさいなw」