黒執事**小説
□過ち。
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「ねぇ…セバスちゃん。アタシは…あなたを愛してはいけないの?」
アタシの決死の覚悟を、貴方はいとも容易く打ち砕く。
「ええ、いけません」
どうして?
どうしていけないの?
アタシが男だから?死神だから・・・?
「だって…こんなに愛してるのヨ?」
「グレルさん、貴方は死神ですよ?その前に、男性です。死神と悪魔の恋など、聞いたこともありません。その上、同性だなんて前代未聞もいいとこですよ。」
ああ、アタシは大きな過ちを犯して生まれてきた。
どうしてアタシは悪魔じゃないの?
なんで男に生まれたの?
気持は…女なのに。