古戀路

□最終章 この恋路は貴方に、そして未来に
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第八章 この恋路は貴方に、そして未来に

『だから私はあの時クローゼットの中にいて聞いていたと言ってるでしょう。さっさと国民を騙すのをやめて国から出て行きなさいよ。』

高い位置で二つに結わえた黒髪が大きく揺れています。少女は目に大きな涙を浮かべて玉座に座る女性を見上げていました。

その部屋にいるのは兵士達に押さえ付けられているセディア、執事のシュディーに反逆者のバリローチェ。あと玉座に座るマリアラム=カンバードです。

マリアラムは無言のまま手を上げ、兵士はそれを見ると刀で少女の首を切り落とそうとしました。
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