The Kingdom of GodT
□第二章 シュトラウス家
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第二章 シュトラウス家
『リーベラ?』
今度はママに呼ばれ。心配しているようだ。その顔を見るとあまり両親を心配させたくないと思う。
決心をしてデッキから飛び降りた。普通の女の子ならそんなことできないだろう…。着地して両親の元に走り、振り向いた。先ほどいたデッキには船員が大勢いたから。
『さようなら。元気でね。』
家族のように一緒にいた人達との別れて、それは辛くて悲しかった。前を向いて歩こうとした時に聞こえた声を聞くまでは…。
遠くで彼らが「また会えることを心よりお待ちしております。」と言ってくれたような気がしたから。
いい天気だ。潮風が心地よい。