The Kingdom of GodT

□第三章 貴族の中の貴族
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第三章 貴族の中の貴族

『リーベラ様』

『あぁいらっしゃいました。』


やばい…


声を聞いたと同時に走り出す。ココに来てから日常茶飯事のメイドとの鬼ごっこはある意味貴族シュトラウス家の名物だ。

『困ります。リーベラ様。』

メイドは四人。追い掛けながら話してくるどの声も息が上がっていなかった。逆に平民育ちのリーベラの方が辛そうだ。

うりの一つに体力も入っている彼女にとって少しショックだった。心の中で「お前ら化物か――」と叫んでいたが当然聞こえる筈はない。

『こっちだって困ります。客が来るのかも知れないけれど、あんな服嫌。』

なんとか走りながら答える。

『それにおばあ様だけで接待した方が物事が丸く済むわ。』

最近お嬢様言葉が定着しつつある。メイド達の教育の成果だろうか?
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