愛してるから(シリウス)
目を開ければ、いつものようにお前がいる。
「おはよう」
『おはよう、シリウス』
隣で眠そうに目を擦りながら笑うお前が愛しくて愛しくて。
「……なぁ」
『ん?どうした、きゃっ』
上に跨り両手を抑えつけてしまえば、お前は身動きが取れずやめろだの重いだのとぎゃーぎゃー騒ぐ。
『シリウス、重いから退いてーっ』
「やだね」
もがこうとしても俺が抑えつけているせいで意味を成さない。俺がそれを見てクスクス笑えば、お前は不機嫌そうな顔をするんだ。
『きゃっ、何してるのよーっ』
首もとに顔を埋めてキスの雨を降らせば、白い肌に紅い華がいくつも咲いた。
「俺のものって証拠」
俺がそう言うと、お前は頬をピンクに染めてはにかんだような笑みを見せた。
そんなお前を見て、また愛しさが増す。
愛してる愛してる愛してる。
お前を絶対離さない。