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□背徳嗜好※
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俺達は今、学力強化合宿に来ている。
そして今は消灯時間の真っ只中なわけだが、俺は妙に寝付けず布団の中でもぞもぞしていた。

その時



―――もぞ


「こ・う・た・v」

「………!!」

気づくと、学年1のバカにガッチリ背後を取られていた。
この俺が出し抜かれるなんて…

「………な、なんでここに!」

「なんで…って、そりゃ僕も男の子だし…」

「………俺だって男だ!やめろバカ!」

「え、いや、まぁ…そうだけどさぁ〜」


とある事情と焦りと動揺によっておかしな事を口走る俺。
暗闇の中、秀吉と雄二を起こさないように小声で押し問答を続ける。

ふと、明久が俺を抱きしめる力を少し強めた


「嫌じゃないでしょ…」

「………っ…ん」

後ろから抱きすくめられた状態で、耳元で囁かれ、思わず声が漏れた。
こういう時のコイツの声は…なんていうか、信じられないくらい甘くて、エロい。更に小声なのも重なって、かすれた声がまた…たまらない。

俺と明久は、少し前から付き合い始め、その…『そういう事』もする仲になっていた。


「………っ…バカ…、2日前も散々しただろ…それに秀吉達が…」

「ちゃんと確認してきたよ?二人ともぐっすり。」

――妙に手回しが良い。
コイツ最初から、夜になったらこうするつもりで…

「康太だって、こんな遅くまで起きて…何してたのさ?」

「…………」

こいつ、わかってて近づいてきたな…
あ、くそ…今絶対ニヤニヤしてる。顔見なくてもわかる…。


「自分でスるより、人に触ってもらった方が気持ちイイと思うんだけど…?」

「………っ!!バ…!」

『バカ!』と叫びそうになった口を、明久が慌てて手で塞いだ。

「お、大声だしちゃダメだって…!」

「モゴゴー!モゴー!」

「あ…暴れたら秀吉達起きちゃうよ?第一…

そんな格好、見られて平気なの?」



――今の俺の格好

寝間着は下半身だけずり下ろして、俺の右手は自分の中心に…



そう、俺は絶賛自慰行為の真っ最中だったのだ。


   
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