□戦闘後
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上弦 参 と対峙した煉獄達は隠に連れられ蝶屋敷で療養することとなった。

煉獄の体はそこかしこの骨が折れ、肺には折れた肋骨が突き刺さり血で肺が溺れそうになっていたし、骨盤まで折れていたため近くの動脈を傷つけ出血していたためショック死してもおかしくないほど重症であった。

だが柱というものは不思議なもので常人より回復スピードも早く、一週間蝶屋敷で治療するとその後は自宅療養に切り替えてしまえるほどだった。
だが、失った左目が戻ることはなく、粉砕した右手は神経まで傷つけたのか、麻痺が残ってしまっているようで、前線復帰ができるかどうかは迷いどころであった。

今後炎柱として活動できないかもしれないことを気落ちしているだろうに、煉獄はそれを一切表には出さず、

「こんなに寝ていては体が鈍るな!」

と快活に言い大量の米とおかずをひたすら食していた。
そんな様を炭治郎は羨望の眼差しで見つめ、善逸は「人間じゃねぇな。」と、ものすごく引いていた。
伊之助はひたすらに煉獄に凛人の事を聞いていた。

「あいつなんだ!鬼か。めちゃくちゃ強いぞ。どこに行けば戦える?お前のもんなんだろ!」

わくわくが止まらない!と言った調子で聞いてくる伊之助に、にこにこと笑顔を浮かべながら聞き、そして、

「あいつの居場所は俺も知らん!そして物扱いするんじゃない!」

そう、伊之助を一蹴した。
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