★ 小説(裏向け多) ☆

□★ なんで分かってくれないの? ☆
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 ねえ、どうして分かってくれないの?


その声はむなしく響いて、はかなく消えた。




「ねえ、コトネ・・・・」


オレは伏せ目がちに目の前の小さな少女を見下ろす。

我ながら愛想がなく、感情のこもっていない声と表情だが、彼女は前々から知っているため気にしている様子はない。


少女、・・・コトネはかわいらしい瞳でオレを見上げて笑顔で「なんですか?」と答える。

普段人にせっすることが少なく、接するのが苦手なオレでもコトネにだけは普通にせっすることができた。

コトネはオレの顔を覗き込んできょとんとくびをかしげている。


「どうしたんですか?」

「あのさ・・・・・・」

オレは何の気なくのろのろと出てくる言葉を口から出した。

「キスしよー・・・・」

「はい!・・・・・・え?えええーーー?!」

コトネは顔を真っ赤にさせてはわわっと腕をふった。

「ちょ、・・へ、変な冗談はやめてくださいっ!」

「冗談じゃないもん・・・」

オレは昔、グリーンがいっていた、自称かわいらしい口調で言った。

まったくもって無感情な声だが・・・

「ああーーー、レッドさんがついに頭がおかしくなっちゃいましたーー! こんな寒い山にこもってるからですよー!! 早く病院に・・・っきゃああ!!」


オレはコトネを押し倒して顔をぐいっと近づけた。

「ちょ、レッドさん!」

オレはなにも言わずコトネの唇に自分のを重ねた。

びくんっ、とコトネは反応する。

そのまま、舌を入れて気が済むまでやり続けた。

 やっと唇を離すと、コトネは力が入らない手をふらふらさせて起き上った。

「あぅ、・・・レッドさん卑怯ですぅ・・」

頬が上気して瞳が潤んでいるのをみてたまらなく自分の意識が高まっているのが分かる。

「卑怯なのはコトネだよ・・」

オレはコトネの顎をくいっとあげて、薄く目を細めた。

「たりない、」

「え?・・・」

「もっと、ちょうだい」

「えっ!・・あっ!」

オレはさっきよりも激しく喰いついた。

コトネは吐息とともに喘いでいて、オレの興奮を掻き立てる。

ぷはぁっ、と酸素をもとめてコトネは離れようとする。

口元からこぼれおちた唾液が糸がひいて、いやらしく滴る。

「っん、••••ちょ、レッドさん•••」

オレはそのままコトネの服に手をかけて脱がそうとする、が、コトネは大発狂してジタバタしていてうまくできない。

オレはため息を一つつき、じっとコトネをみつめた。

「おとなしくしなよ•••気持ちいいことしてあげるから」
「い、いいいいい、いいです!!大丈夫です!!」
「•••••オレとじゃいや?••••」
「えっ!?いや、そういうことじゃなくて•••」
「じゃあ、いいんだね•••」

「そうとはいってなーーーーーーい!・・・・あっ!!」

コトネの儚い叫びは無視して首元をするりとなめた。

「れ、れっどさん!誰かに見つかったら大変・・・」

「誰かって誰?」

急に不機嫌になったオレの様子に困り果てるコトネ。

「え?!いや別に誰でもないです・・・」


「グリーンでしょ?」

「・・・・」

「やっぱり、 コトネはいっつもグリーンのことばっかりだね。」

「そ、そんなこと」

オレは最後まで聞かずに唇をふさいだ。

消してしまいたかった。


なにもかも、 −−−全てーーーー
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