カルマの坂
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ある時代ある場所、乱れた世の片隅
少年は生きるため、盗みを覚えていった
パンを抱いて逃げる途中、すれ違う行列の中の
美しい少女に目を奪われ立ち尽くす
夕暮れを待って剣を盗んだ。
重たい剣を引きずる姿は、
風と呼ぶには悲しすぎよう
怒りと憎しみの切っ先をはらい、
血で濡らし辿り着いた少女はもう、
壊された魂で微笑んだ。
―― 最後の一振りを少女に ――
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