烏森学園B

□烏森の守護者
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烏森学園 入学式。


烏森学園では中等部と高等部の合同で入学式が行われる。


今日は利守の入学式で良守は高等部から見ていた。


本当なら修史と繁守が来るはずだったが、予定が狂ってしまったのだ。


恥ずかしかったのでよかったと利守が思っていたりする。


少しだけ心配そうに良守は見守っていた。


「なぁ、墨村」
『…っんだよ』
「中等部にいるんだろ、おまえの弟」
『‥‥あぁι』
((…そこまで調べてんのかよι))


田端に良守同様、クラスメイトが呆れる。


(まさか…!)


微かに邪気を感じたが、入学式の最中に抜け出す訳にはいかなかった。


(くっそ…
雑魚だったら問題ないんだけどな。
入学式が終わる頃までどうにかなればいいんだけど‥‥)


時音は卒業し、昼間は良守1人で学園を守らなくてはならない。


(‥‥良兄)


どうやら利守も気づいたようで不安そうな心配そうな顔をして良守を見ていた。


大丈夫だと良守が頷くと不安そうにしながらも利守は前を振り向いた。
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