烏森学園B

□兄弟の強さ
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背中に痛みが走り、思わず顔を歪める。


僕は良兄みたいに結界術も運動神経もよくなくて普通なんだ。


それなのに‥‥。


「何とか言ったらどうなんだよ、チビ!」
(‥‥どうせチビだよ。それに、弱いし)


殴られそうになり、思わずしゃがむ。


「「あ゛」」
「いってぇ!
何しやがる!!?」
「だって…
先輩が殴ろうとするから‥‥」
「…っざけんな!
あっ、待て!
コラ! てめぇ、逃げるな!!」


逃げるなと言われて待つ者はいない。


利守は必死で逃げていた。


息が上がりながら教室の戸を開けた。


「良兄っ!!」
『利守…?』


良守の教室まで来て利守は良守の背に隠れた。


『おっ?
な、なんだ?
どうしたんだ?』


その疑問はすぐに解決した。


「待ちやがれ〜!」


勢いよく不良の男子生徒が入って来て良守は理解した。
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