烏森学園B
□美人のママ
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時美ちゃんは決してパパだけが好きな訳ではない。
もちろんママも大好きなのだ。
それでもパパっ子には変わりはないが、それは一緒にいる時間が少ないのも理由の一つだった。
いつものように時音は幼稚園まで時美を迎えに行く。
『時美〜』
「あっ、ママだ!」
その証拠に笑顔で時音に駆け寄り、抱きついて甘える。
『ふふっ、甘えん坊さんね。さあ、お友達と先生に挨拶しておいで。鞄も忘れずにね』
「はーい!」
時美の後ろ姿を見ながら優しい瞳で穏やかな表情を浮かべてた。
『お世話になりました。また明日…』
「バイバイ」
時音と手をつないで時美は幼稚園をあとにする。
『今日の夕食は何にしようか。時美は何が食べたい?』
「ハンバーグ!」
『たまにはお魚も食べないとダメよ。
バランス悪いわ』
「えぇ〜ι」
『好き嫌いしないの。おっきくなれないわよ?』
「…ママみたいに美人さんになる?
おっぱいもおっきくなる?」
『えぇっ!!?///』
子供のストレート過ぎる言葉に時音は驚く。