烏森学園B

□自慢のパパ
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あれから数年の月日が流れ、時美は2人が通っていた様々な思い出のある烏森学園の中等部に入学した。


時美は益々、母である時音に似て来た。


「時美〜、また振ったんだって?」
『うん』
「モテるのに彼氏作らないよね」
「あっ、もしかして…もういるとか?」
「違う違う。
この子、パパっ子だからさ(笑)」
「「マジ!?」」


時美は頬を膨らませていた。


「へぇ〜。
うざくない訳?」
『全然っ!
優しいし、カッコイイもん!!』


中学生になっても時美のパパっ子は変わっていなかった。


「時美のパパ、確かに若いよね〜」
「何歳なの?」
『今年で29歳』
「「若っ!!」」
「ママも若いよね」
『うん。31歳』
「いいなぁ〜。
つーか、そんなにカッコイイなら見てみたいかも」
「今度の休みに遊びに行ってもいい?」
『ヤダ』
「無理無理。
日曜日はいつもパパと出掛けてるし」
「あんた‥‥どんだけパパっ子なのよι」
「いいじゃん!!
パパはカッコイイんだから!」
「そんな風に言われてもね…」


時美は唇を尖らせて拗ねてる。


時音が美人なら時美は可愛いという言葉がよく似合う。
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