烏森学園B

□コンテスト
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学園祭最終日―――。


高等部に入学して初めての学園祭なら楽しみで仕方ないのだが、良守は憂鬱だった。


高等部3年で最後の学園祭で楽しみなはずなのに時音も憂鬱だった。


学園祭の野外に設置されたステージではコンテストが行われ、それが2人の憂鬱の理由だった。


良守も時音もクラスメイトに強制参加させられた。


人気者の2人が出場しない訳はいかないだろう。


クィーンコンテストとキングコンテストは有名であったが、まさか自分が参加するとは思わなかった。


お題のクジを引き、衣装部屋で好きなものを選んで着替える。


様々な衣装が置いてあり、サングラスやバックなどの小物まで用意されている。


何度ため息をついたか分からない。


「そんな顔すんなよ。諦めて着替えろよ」
「俺達は観客席にいるからよ」
『‥‥好き勝手に言いやがって』


こうしていても仕方がないので良守はお題に合った衣装を選ぶことにした。
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