烏森学園B

□大切だから守る
1ページ/8ページ

秋風の吹く中、黒須先生と共に良守達は街中を歩いていた。


社会見学の帰り道で今から学校に帰るところだ。


「墨村〜、立って寝るなよ?」
『寝ませんよ』
「先生、こんな寒かったら寝れないんじゃない?」
「それもそうだな」
『‥‥好き勝手言いやがって。帰ったら寝てやる。最近寝てねぇし、起きてるのに』
「あぁ〜、悪かった。冗談だから、なっ?
拗ねるな、墨村」
『…知りません』


完全に拗ねていた。


たまにこういう姿を見ると何だか可愛くて子供らしい。


ザワつきがあり、何やら不良達が絡んでるようだ。


「何だろう」
「おまえら、見るなよ。ほら、学校に真っ直ぐ帰っ…コラ!!」


興味津々でクラスメイトは見に行ってしまった。


残ったのは良守と神田だけ。


『「………。」』
「‥‥っはぁι」
「先生…?」
『行くしかないみたいですね』
「…そうだな」


苦笑いしながらクラスメイトを連れに向かう。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ