烏森学園B

□二面性を持つ恋人
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良守が唇を離すとトロンとした瞳で時音は良守を見ていた。


きゅっと時音は良守の腕に抱きつき、甘えていた。


優等生でみんなの憧れであるマドンナも彼氏の前では一人の女の子だった。


『時音は甘えんぼだな。可愛いよ』
『ん…、良守の前だけだよ』


いつもの声とは違って甘えてるような、甘い声だった。


(‥‥ほかの奴等がこんな時音を見たら驚くだろうなァι
正直、俺も最初は驚いたし…)


良守は苦笑いを浮かべながらも可愛いと感じていた。


甘えるのも最初は遠慮がちだったが、今では2人きりになると全開の甘えモード。


『ん…?
なに?』
『カッコイイから。
見てたの』


最初は驚いたが、今はもう驚かない。


『もうすぐ昼休みも終わりだな』
『えぇ〜、やだぁ。
もっと良守と一緒に居たいよぉ…』
『それは俺もだけどさ。授業あるだろ?』
『だってぇ‥‥』


腕に抱きつきながら時音は唇を尖らす。
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