烏森学園B

□二面性を持つ恋人
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その日は嫉妬から時音に好意を抱いてる先輩達から呼び出しを受けていた。


(‥‥ったく。
いい加減、諦めろよな。
俺に敵う訳ないのに。
つーか、暴力嫌いなのにな…俺)


廊下を歩きながら小さなため息をつく。


「やっと戻って来た。なぁなぁ、墨村」
『‥‥何だよ?』
「本当にマドンナと付き合ってんのか?」
『…あぁ』
「「マジかよ!!」」
「ショック〜!」
「それで、こっから本題なんだけどさ…」
『――甘えるぞ』
「まだ何も言ってねぇじゃん!!」
『時音が甘えるか、聞きたいんじゃなかったのか?』
「そうなんだけど…。
言われる前に‥‥」
『別にいいじゃん』


良守は平然としていた。


『良守〜?』


ひょこっと戸から顔を覗かせた時音。


『時音!
どうしたんだ?』
『昼休み…ランチ、一緒にしたくて。
ダメ…?』
『クスクスッ‥いいよ。
今日は昼休みに迎えに行くから待ってて』
『うん


嬉しそうに時音は頷いた。
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