烏森学園B
□二面性を持つ恋人
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バレてしまっては隠す必要がないと時音はみんなの前でも甘えていて大胆だ。
これでも2人きりの時よりはみんなに見られているので遠慮はあるらしい。
「「ちょっと待ったぁ〜!!」」
教室に先輩達が入って来た。
「昼休みまで過ごすなんて狡いぞ!!」
「雪村さんはマドンナなんだ!
つまりは、学園のアイドル!!」
「アイドルは彼氏を作ってはいけない!」
『‥‥いつの時代のアイドルだよι』
良守の言葉にクラスメイト全員も同意するように頷く。
『つーか、時音の意思無視してんな。
おまえら‥‥うぜぇ。
追っかけしてるストーカー野郎が』
「何だとっ!」
『隠し撮り、迷惑な追っかけ行為、完全なストーカーだろ』
良守は先輩達の側の壁を殴る。
『――今すぐ消えろ。消されたい?』
口元は笑っているのに目は冷たく、睨んでいた。