烏森学園B

□美人のママ
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不思議そうに時美は首を傾げ、時音を見ていた。


『そっ、そうね。
好き嫌いしなければ大丈夫よ』


何が大丈夫なのだろうか、それは答えになっていない。


「ふぇ…?」
『あ〜っと、パパに聞いてごらん』
「うん!!」


予想通り、時美には通じずに時音は今いない良守に押しつけてしまった。


今頃、店でクシャミでもしているだろう。


手をつなぎながらスーパーで買い物をして自宅に帰った。


『時美、ちゃんと手洗いとうがいしてね』
「うん!!」


洗面所で言われた通りにする。


『時美、ママは料理してるからここで遊んでてね?』
「分かった」


いつものように着替えると時美はキッチンから見える場所で遊んでいた。


ガサゴソと探し出し、画用紙とクレヨンを取り出した。


(パパの絵でも描くのかしら…)


チラッと時音は時美の様子を見ていた。
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