烏森学園B
□美人のママ
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水道を止めると時音の手をひいて歩く。
「これでシュッシュッするの。
これ、時美のお気に入りのバンソーコ。
これあると痛くないよ」
時美は消毒して時音の怪我した指にアニメキャラのカットバンを貼ってくれた。
(‥‥こういうとこは本当に良守に似てるわね。
おばあちゃん、いつ教えたのかしらι)
嬉しそうに時音は微笑んだ。
『ありがとう。
時美のおかげで痛くなくなったわ』
「よかった!」
にこっと時美は笑った。
チラチラと心配してくれる時美が可愛いと思った。
濡れないように時音は料理していた。
洗い物も済ませて時音は時美のところに戻って来た。
『時美、なに書いているの?』
「やっ!
まだ見ちゃダメ!!」
必死に時美は描いてた絵を隠した。
『あら、内緒なの?
いつもは見せてくれるのに』
「まだ完成してないんだもん!!」
『ふふ、楽しみね』
時音は読書をしながら待つことにした。
穏やかな時美と過ごす午後の時間…。