烏森学園B
□優しい休日
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良守と時美はデパートに来ていた。
『時美、はぐれないようにな』
「うん!!」
迷子にならないようにしっかりと手をつないでいた。
「パパぁ〜」
『ん…?』
「あれ、欲しい!」
『テディベアか…』
「パパぁ‥‥」
上目遣いで甘えておねだりする。
『う〜ん…。
仕方ないな。
まぁ、いっか』
「やったぁ!!
パパ、大好き!」
苦笑いして良守は時美の頭をなでた。
(‥‥また時音に言われるかもなι)
時音がいたら買ってはもらえなかっただろう。
やはり男親は愛娘に弱いようだ。
『どれがいいんだ?
ほら、好きなの選んでいいよ』
「う〜ん…これ!」
時美が手にしたのは真っ白なテディベア。
『よし、それでいいんだな?』
「うん!!」
カードで支払い、値札を取ってもらう。
上機嫌で時美はテディベアを抱いていた。
その笑顔を見ると良守も自然と幸せな笑顔になる…。
笑顔は笑顔を生むのだろう‥‥。
-END-