烏森学園B
□優しい休日
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日曜日―――。
いつもは起きない時間に目を覚ましてしまった。
珍しく時音が熟睡していて家事や育児で疲れているのだから。
『‥‥っん』
寝返りするだけで起きる気配はない。
良守は時音の額にキスし、布団を掛け直すと寝室から静かに出て行った。
セットしてある目覚まし時計は止めた。
まだ時美も起きていないので顔を洗い、髪もセットして着替えると窓を開けた。
「んぅ〜。
パパぁ?」
眠そうに目を擦りながら時美が起きて来たようだ。
『おはよう。
着替えようか』
「うん」
いつも昨夜に時音が着替えをベットの横に置いてくれていた。
『これか…』
薄桃色の可愛らしいシャツとフリル付きのスカートだ。
『よしっと。
ママは寝てるから静かにしような』
「…どっか痛い痛いなの?」
『違うよ。
たまにはゆっくり過ごさせてあげたくてな。今日はパパと一緒に遊ぼうな』
「うわ〜い!!」
良守は時美の頭をなでた。