烏森学園B
□優しい休日
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時美がバスに乗ってはしゃいでる頃、いつもより遅い時間に時音は起きた。
『嘘っ!!
あれ、良守…?』
隣に良守がいなくて、不思議に思いながら寝室に行く。
(出掛けたの…?)
テーブルに置かれているものに気づいた。
【時音へ
おはよう。
疲れているようなので今日はゆっくり休んでのんびり過ごすといいよ。
俺は時美と出掛けて来ます。
朝食を作っておいたから食って。
あまり遅くならないから心配しなくていいよ。良守】
置き手紙を読み、時音は悪いと思いながらも良守の優しさに甘えさせてもらう。
サンドイッチと野菜スープを食べながら今日はどう過ごそうかと考えていた。
(久しぶりにゆっくり読書でもしようかしら。ふふっ、楽しみね)
クスクスと楽しそうに笑った。