烏森学園B
□幼稚園のお迎え
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学園を卒業後、良守は仕事にもやっと慣れて来たようだ。
お店の改装で今日は仕事が休み。
今日はゆっくりと時音と過ごしていた。
甘い雰囲気の中、ティータイム。
『うん、美味しい!
やっぱり良守の作ったチーズケーキが一番ね。私が先に食べたなんて分かったら、あの子…妬くわね(笑)』
『ははっ、かもな』
『本当にパパっ子よね。幼稚園に行きたくないって言うくらいだもの』
良守と緒に過ごしたかったのだろうが、良守に優しく諭されて幼稚園に行った。
最初は寂しかったが、まだ子供で友達と話しているうちに明るく、いつもの笑顔を浮かべていた。
『あ、もうすぐ迎えに行く時間ね』
『俺が行くよ』
『そう?
じゃあ、私は買い物に行こうかしら』
『…手伝わなくても大丈夫か?』
『心配しないで』
『分かった』
時音と一緒に家を出て戸締まりをした。